主体的学び研究所

主体的学び研究所 雑誌初刊号の予報 - ジョン・タグ先生の「教育のパラダイムシフト」

主体的学び研究所 雑誌初刊号の予報 - ジョン・タグ先生の「教育のパラダイムシフト」

研究所の雑誌初刊号の編集が真っ最中である。予てより、「主体的学び」「アクティブ・ラーニング」について幅白い視点で考える雑誌を計画していたが、国内外の研究者からすばらしい論文を寄せて頂き、この程発行することが現実となってきました。これも一重に日頃から研究所の活動にご支援を頂いている方々のお陰と感謝をしています。

さて中身ですが、何と言っても話題は、ロバート・B・バー先生&ジョン・タグ先生の「教育から学習への転換 学士課程教育の新しいパラダイム」が初めて日本語訳で掲載されることです。昨年の大学教育学会(東北大)にて基調講演の予定者であった(都合で来日できませんでした)ジョン・タグ先生の「教育のパラダイムシフト」をご紹介できることです。研究所の対談シリーズ1で、元POD会長のフィンク先生が「Student Engagement」という学習者中心の学びへの転換を主張していますが、タグ先生は同じ文脈を教育のパラダイムシフトとしています。

また、研究所顧問の土持ゲーリー先生の「ICEルーブリック 批判的思考力を伸ばす新たな評価方法」は、昨年日本に初めて紹介したICEモデルをさらに進化させて、ルーブリックを超えるICEルーブリックの研究と提言を頂きました。ICEモデルはこの1年いくつもの大学で実験的に試行されています。(これらの成果については、別のご報告したいと思います)私たちは、ロック、ルソーが指摘している学びは主体的であり、それを現代に活用しやすいようにコンパクトにしたものがICEではないかと考えています。ICEルーブリックについての詳しい活用などは改めてセミナー等でも紹介していきたいと思います。

さらに素晴らしい論文を紹介できます。北陸先端科学技術大学院大学 長谷川 忍先生が雑誌のために書き下ろしてくれました「Webにおける主体的学びとリフレクション支援」はWebーbased Learning による主体的学びの課題と方法論をリフレクションという視点で研究したものです。今世界に旋風を巻き起こしているMOOCsなど新しい形のWBLなどで学びの本質を外さないで主体的に学ぶことについての教育工学的視点での研究です。

この他、フリップトクラスルーム(反転授業)など話題のテーマについても掲載されます。

どうぞご期待ください。

 

研究員 花岡隆一

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