今年(2015年)の大学入学生は、2008年の小学校6年生である。2008年はFacebookやTwitterの日本語化、iPhone3Gの発売、YouTubeとDocomoの提携などまさにスマートデバイス時代のスタートである。昨年、船守美穂先生(東大)がオンライン教育が進んでいるアリゾナ州立大学を訪問して、教師に聞いたところ、最近の学生はデジタルネイティブなのでICTを使うと学びが促進されるという。
この程、横浜商科大学の遠山先生、田尻先生が、嘉悦大学で取組んだICTリテラシー教育の再生という論文を頂いた。真正面からこういう取り組みを実践している高等教育はまだ少ない。
BYOD、クラウドを活用したアクティブ•ラーニングは最近多くの大学で取り組みが始まっているが、問題はこうした環境を学生主体で学習に取り込まれていないことである。両先生は早くからGoogle AppsやTwitterを取り入れたキャンパスライフづくりをしており、学生が使いたくなる仕掛けを持っている。学生の中でのLine人気も一つで、何故学校Lineはないの? という声もよく聞かれる。これからは「スマホネイティブ学生」の時代となる。大学側は積極的に現在の社会環境と教育の接点について考察していく必要があると思う。
研究員
花岡隆一
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