主体的学び研究所

主体的思考力(セルフ•イニシアティブ)について

主体的思考力(セルフ•イニシアティブ)について

帝京大学ラグビー部監督の岩出雅之氏の話である。岩出氏は普通でない取り組みをしていると聞く。100名を越える部員を平等に支える。取り分け補欠選手への思いやりがすごい。普通は下級生がやるような仕事を4年生がやる。食事係、ボランティア、分析係、テーピングの仕事等。地道な取り組みを続ける中で主体性が育ってくる。ごみを拾うということが自然にできない人間には成長はないという。物事をきちんとやることの習慣づけである。

岩出監督のモットーがある。「主体的思考力」(セルフ•イニシアティブ)の育成。「4年間で主体性を持ち、考える力を持ち合わせた社会で活きる人材を育てたい。」ラグビーは「考えるスポーツ」である。主体的に取組まない限り成長はしていかない。森本康彦先生の言われる「自問自答」の繰り返しである。

「頑張れ」という言葉は実はネガティブな言葉です。実際に頑張っているのだができないということがある。これ以上どう頑張ればよいのか悩む。岩出氏は「大丈夫」「君を信じているから大丈夫」と声をかけるのである。帝京大学ラグビー部の強さはこういう監督の気持ちとそれに応える選手の主体的な取り組みにあることを感じる。

 

研究員  花岡隆一

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