カナダのクィーンズ大学は、アクティブ•ラーニング教室(空間)デザインが学習成果に与える影響の調査を行った。その方法は、従来型の教室との比較は勿論、アクティブ•ラーニング型の教室も3つの違うコンセプトを設計してそれらの比較も行った。
アクティブ•ラーニングは一般的に講義+協同学習/スマートデバイスなどによるIT重視による協同学習やPBL/双方向型を重視した協同学習/実習重視型などがある。教室の規模も10人、50人、100人、数百人と異なる。クィーンズ大学での実験は、48人のFlexibility教室•70人のInteractive教室•136人のPBL教室とした。
教室の設計に当たりアクティブ•ラーニングの要素を整理する。
①学習者中心の学びができる ②主体的に学びたくなるような環境である ③協同学習でも学習者個人が一人で省察したり認知をする時空間が与えられる ④アクティブ•ラーニングの評価が従来の学習とは違う形で実践できる ⑤アクティブに学べるプログラムが形成される空間である ⑥学習者と教職員が一体となって学べる環境など、が整理される。
この目標に沿った教室の設計を3つの異なるタイプで実現した。
(教室デザインの詳細に関しては別途報告をしたい)
この3つの教室で学んだ学習者と教師の成果は以下の通りである。
(学習者)
•討議が活発になった
•多様な学習ができるようになった
•学習開発ができた、学習方法が変わった
•主体的な学びを促進された、授業への参加意識が向上した
•学生同士、教師とのコミュニケーションが活発になった
•すばらしい協同学習が実現した
•従来教室より勉強が進んだ
(教師)
•学生がいきいきと学び自分も大きな成長をできる
•授業がより高いレベルにいっていることが体験できた
•協同学習がすごく上手くできる
•教師としての体験をレベルアップできた
•映像を自由に使えるのは学習の多様化を生む
クィーンズ大学は全学でアクティブ•ラーニングを進めているが、このためにアクティブ•ラーニングを実践するtipsを沢山もっている。これは本当にすごい。
研究員 花岡隆一
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