主体的学び研究所

主体的学びと脳の働きについて

主体的学びと脳の働きについて

主体的な行動をしたときに脳はその人固有の記憶や学習が形成されることは脳科学でわかっていることである。それではこのメカニズムを教育分野における学習者の主体的な学びをいかに促進するかという視点で研究されているのが仁木和久先生です。(詳しくは、「脳科学とが学習・教育」小泉英明/編著 仁木和久/〔ほか執筆〕 明石書店 参照ください)

少し専門的になるが、海馬が新しい記憶を整理するところであることは知られているが、このメタ認知・記憶には、意味情報・インサイト(洞察)、時間と空間環境などあらゆる記憶をつくる情報がバインディングされて海馬マップを形成していく。この海馬マップ(先生はグリッドとも呼ぶ)が形成されるプロセスが主体的な学びとも密接につながる。形成されたものが単なる個別情報かあるいはコネクションされた意味情報かの違いが出てくる。

この海馬バインディングは認知症の発症とその進み方にも影響を与える。(この研究もとても興味深い)現在脳科学と教育を有機的に結びつけた研究は少なく、仁木先生の研究は教育界で今後注目されていくと思う。

研究員  花岡隆一

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