主体的学び研究所

アクティブ•ラーニング教室のデザインが学びにどう影響を与えるか

アクティブ•ラーニング教室のデザインが学びにどう影響を与えるか

クィーンズ大学(カナダ)は3つの実証的なアクティブ•ラーニング教室を設計した。48人のITを殆ど使わない協調学習教室、70人の双方向学習教室は各グループにLED端末と教室の壁にはマルチのスクリーンが配置され学生はBYODを使い教師や学生同士が端末を自在に活用したもの、136人のTBL教室はさらに強力なITが整備され教師卓から多様なアクティブ•ラーニングが実践できるというもの。

クィーンズ大学ではこの3つの教室を教師と学生との話し合いで使い分けしている。1年間使った成果と課題を学生と教師がそれぞれ整理した。学びの方法による学習評価については多くの実証データがあるが、「学習環境の変化が学びの方法や学びの成果にどう影響を与えるか」という実証はまだ少ない。

教師も学生も、学ぶ環境の変化が学びのモチベーションをあげることを様々な視点で実証できた。学生が主体的に学ぶことを促すことが実証された。48人、70人、136人という規模に応じてデザイン性は用意周到になされる必要があると、設計と運用責任者であるAndyは話します。この1年でいろいろなコースでの実証をしてきたが、今後はさらに多くのコースでの活用による課題を考えたいと。

クィーンズ大学への視察を考えたいと思う。

研究員 花岡隆一

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