主体的学び研究所

沈みゆく大国とニュースクール :リベラリズムについて

沈みゆく大国とニュースクール :リベラリズムについて

1917年コロンビア大学の理事会が2人の教授を解雇したのに抗議してチャールズAビアードは辞任する。その後、ジョン•デューイも協議に参加してリベラリズムの実験大学であるThe New Schoolが設立される。24名の教員でスタートした学生数は348名であった。その内の半分が女性であった。「ニュースクールは知的刺激の継続や高等教育の必要を感じる多くのコミュニティ住民の期待を担っている」とデューイは寄稿した。(紀平英作氏「ニュースクールーしなやかな反骨者たちの奇跡」より)20世紀のリベラリズムの源流をつくったとも言えるビアードやホレイス•カレンの著作を読んでいる。この米国が堤未果「沈みゆく大国 アメリカ」になっていくのか。この問題には悩まされる。宇沢弘文が指摘した問題でもある。リベラリズム教育が弱い日本の高等教育において人は何故学ぶのかということをニュースクールの精神に戻って考えてみてはどうか。

研究員 花岡隆一

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