主体的学び研究所

クリーブランド管弦楽団とベートーヴェン、ICEモデル

クリーブランド管弦楽団とベートーヴェン、ICEモデル

フランツ・ウェルザー=メストが音楽監督をしているクリーブランド管弦楽団によるベートーヴェン交響曲と序曲の「プロメテウスプロジェクト」と銘打ったシリースが行われた。ベートーヴェンが熟知していたプロメテウスをメタファーとして、ベートーヴェンの交響曲や序曲を考えるという挑戦である。コリオランと8番、5番を聴いた。これだけで何かを言うことは難しいが、クリーブランドのベートーヴェンは気持ちを豊かにしてくれたことは間違いない。フランツ・ウェルザー=メストはベートーヴェンは、自身の政治的、哲学的な信念を音楽を通じて表明したものと考える。それは正義、自由、個人の価値などを思い起こすものであった。ICEで考えるとベートーヴェンが求めた究極の問い(Extensions)である。「人はどう生きるのか」逆境の中でも人は常に最善の行動を追求する。そうでなくてはならないと考え、ベートーヴェンはもっている才能の音楽によってそれを伝えたいと考えた。1番から9番がどうConnectionsしているのかは専門家に任せたい。ウェルザー=メストは「プロメテウスプロジェクト」でベートーヴェンの音楽について問いている。とても興味深いコンサートであった。

 

研究員
花岡隆一

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