主体的学び研究所

02月

高等学校と大学の接続の在り方:フリップトクラスルーム(反転授業)による入学準備教育

帝京大学殿と共同で実施しました大学入学前準備授業での、「オンライン映像授業による入学準備教育」および「フリップトクラスルーム(反転授業)による入学準備教育」が、中教審高等学校教育部会(第24回)•高大接続特別部会(第10回)合同会議(平成25年12月12日)の「高等学校と大学の接続の在り方」に事例として取り上げられました。こうした取組みは日本初のものであり、今後さらなる実証や検証を行う予定です。
受講した高校生約170名の活発な意見発表には大学および高校関係者から驚きの声があがりました
大学授業(15コマの内の3コマを必修)を映像で事前学修して、大学キャンパスでグループ討議をするという反転授業に参加した高校生は大学の学びについて、新鮮な刺激とこれからの大学での学びに対する期待が膨らんできたというアンケートやポートフォリオが集まりました。彼らの4月からの学びや成長を応援していきたいと思います。
                                         研究員 花岡隆一

「主体的学びを促すポートフォリオ」(新春対談)を終えて

去る1月28日に、ポートフォリオに関して、日本を代表する研究をされている東京学芸大学の森本康彦先生をお招きして、研究所顧問の土持ゲーリー法一先生と「主体的学びを促すポートフォリオ」というテーマで対談をおこないました。新春対談は、近々映像を掲載しますが、2時間に及ぶ白熱した内容でした。

中教審の「審議纏め」(2012年8月「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて」以降、学習ポートフォリオ(ラーニングポートフォリオ)が求められる時代背景があります。教育の質保証、学修時間の確保、アクティブラーニン、反転授業(フリップトクラスルーム)など国や大学を取り巻く教育のパラダイム変換の中で、何故文科省はポートフォリオを定義づけて、実施を促すのかという説明から、ポートフォリオの核心について、さらにはポートフォリオやeポートフォリオを導入しても上手く使えない大学(学生、教師)が多いが、その理由について、どうしたらもっと使うことができるか、そもそも主体的学びやリフレクション(省察)についての考え方など高等教育関係者が日頃疑問に思っているテーマについて聞くことができます。

研究員 花岡隆一