主体的学び研究所

Re: マグレールの「一般教育論」にみる主体的学び

Re: マグレールの「一般教育論」にみる主体的学び

日本の一般教育の恩人と言われるマグレールの言葉です。「学生が修めた一般教育の科目が彼らに刺激を与え未解決の問題をも解こうとする意欲を起こさせ受身の態度をすて、能動的な公民としての理念を漸次に注ぎ込む場合、学生は知的に益々伸び、又よりよき公民となるであろう。学生は社会及び世界が直面する問題に先ず関心をもって勉学し、その問題を独りで良心的に分析し、その解決のためにたとえ微力であっても活発に努力しようとするものである」このマグレールの趣旨とは全く違う専門教育の予備的なものとして「一般教育(ゼネラル・エデュケーション)」を位置付けてしまったところに、戦後の高等教育改革の混迷の大きな原因がある。(『戦後日本の高等教育改革政策』(土持ゲーリー法一著))

マグレールの言葉を噛みしめると、何故学ぶかという理念や目標が明確であり、それに従ったカリキュラムの設計が正当であれば、学ぶものに刺激を与えないはずはなく、学生が主体的に知識を関係づけて、自分の主張を持つという流れが自然にできると。
理念⇒目標⇒カリキュラム、そして有効な仕組みや制度という流れは、改めて基本であると思います。

 

花岡

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