主体的学び研究所

講義収録アーカイビングと教育ビッグデータ (図書館総合展)

講義収録アーカイビングと教育ビッグデータ (図書館総合展)

今年も図書館総合展が横浜で開催される。KADOKAWA・DOWANGOが注目である。川上量生会長は、「電子図書は紙媒体を凌駕するか?」という命題を立て、「本の存在感」を電子図書がクリヤーするのは時間と仕掛けが必要と言う。その答えが今年の総合展で見れるか? アカデミック分野での話題は何と言っても「アクティブ・ラーニング」である。MOOC3.0で反転授業用の映像教材が多数つくられることになるが、現在は教材制作に高価な費用がかかる。大学単体では賄えないので、協創時代の教材づくりとも言われている。

Academic Lecture  Capture分野では世界トップのMediasiteは、世界58か国、1250大学で、昨年度200万時間の講義をアーカイビングしている。それを視聴した学生は3000万viewという。毎日約10万回ほどの講義アーカイビングが学習されていることになる。この200万時間の講義が年々自動的につくられるということは脅威でもある。

MOOC3.0は学内の授業改革にフォーカスしつつある。MOOC2.0時代のビッグデータに加えて今後は学内のビッグデータも分析されて、次の教育改革の方向であるアダプティブ・ラーニングへの転換への期待もでている。こうした流れの中で、Mediasiteの200万時間というビッグデータは教育のビッグデータ活用への期待も広がる。

 

研究員 花岡隆一

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