主体的学び研究所

高校生を対象に、反転授業による入学準備教育を実施

報道関係各位

2013年11月11日
帝京大学/主体的学び研究所


高校生を対象に、反転授業による入学準備教育を実施


学校法人帝京大学(東京都板橋区)と主体的学び研究所(東京都千代田区)は、帝京大学の入学試験に合格している高校生を対象に、 オンラインの講義映像と対面型のディスカッション授業(フリップトクラスルーム)によって構成される「反転授業」の手法による新たな入学準備教育を、 日本で初めて実施します。

学校法人帝京大学では、AO入試や推薦入試などにより早期に帝京大学への入学資格を得た高校生に対し、 以前から各種の入学準備教育を実施しています。この度、主体的学び研究所と共同で、 2014年度4月の入学予定者のうちAO入試で八王子キャンパス(経済、法、文、外国語、教育の各学部および帝京大学短期大学)に進学予定の高校生に対し、 2013年冬より反転授業による事前学習の取り組みを行うこととなりました。約1,000人の入学手続き者に告知を行い、受講希望者を募っています。

反転授業とは、講義を映像で受講し、その後に対面式の授業(フリップトクラスルーム)でディスカッションなどを行うという教育手法です。 自分のペースで講義を視聴できる、わからなかった点を対面授業で確認でき理解が深まるなど、受講生に対する教育効果が大きいと考えられており、 2000年代よりアメリカの初等教育を中心にして、世界各地で様々な取り組みが進められています。 日本でも佐賀県武雄市が2013年11月から市内の全小中学生に反転授業での教育を試行すると発表しているほか、 10月に発足した「一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会」が東京大学、京都大学などの授業をオンライン映像で公開し、 一部を反転授業として実施すると発表するなど、教育関係者を中心に関心が強まっています。今回の取り組みはそれらに先駆け、 高校生に対し大学の学びを事前に学んでもらう取り組みとして、日本初の実践になります。

この度は、帝京大学で正課として在学生向けに開講されている「帝京学-実学・国際性・開放性を培う-」の授業を収録したものを講義映像として使用。 受講生が大学での学びの理解を深めるとともに、学習者としての主体的な姿勢を身に付けることが期待されています。 なお今回の取り組みによって期待される教育成果は主体的学び研究所が分析し、後日、広く一般に向けて公開いたします。

■今回の入学前準備教育の流れ



・オンライン講義映像「帝京学-実学・国際性・開放性を培う-」について
 帝京大学で学ぶことの意義について、各学部・学科より選出された教員によるオムニバス授業を通して幅広く学ぶ、 1年生対象の基礎科目。2013年度4月より八王子キャンパスにて開講されており、今回のオンライン映像は実際にキャンパスで行われた授業を収録したものを使用しています。

・オンラインで提供される「帝京学」の講義一覧

所属学科 教員名 授業内容
学 長 冲永 佳史 帝京大学について学ぶ
経済学科 堀内 英次 経済学科で何が学べるのか?
経営学科 石原 裕也 経営学の学びとは、失敗を学ぶこと
法学部 増田 隆 クラブ襲撃事件と刑法
※本講義を受講の上、フリップトクラスルームに参加
日本文化学科 濱田  陽 日本の師友たちと知りたい、守りたい
史学科 小山 俊樹 八王子キャンパス周辺の歴史と現在
社会学科 菅野 博史 社会学って何? 若者ってどんな人?
心理学科 元永 拓郎 認知心理学の認知症への接近
外国語学部 今関 雅夫 英語史の旅
初等教育学科 鎌田 和宏 読書力が未来を拓く
スポーツ医療学科 蛭間 栄介 健康と体力について
総合教育センター 長綱 啓典 真の「国際性」に向けて

入学手続き者は上記12回のすべてをインターネットで自由に視聴できます。
今回のフリップトクラスルーム参加者には、「クラブ襲撃事件と刑法」の講義を事前に視聴してくることを条件として求めます。


■フリップトクラスルーム開講日時・会場

実施日時:2013年12月14日(土)10:45〜14:30 ※昼食休憩含む
実施会場:帝京大学八王子キャンパス 17号館2階1723教室


【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】

■学校法人帝京大学 八王子キャンパス 広報グループ
〒192-0395 東京都八王子市大塚359番地
Tel.042-678-3311 /Fax.042-674-8883


■主体的学び研究所 フェロー 倉部史記
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