主体的学び研究所

岡隆光先生(広島文化学園学長 物理学者)との対談

岡隆光先生(広島文化学園学長 物理学者)との対談

岡隆光先生は物理学者です。33歳の時に、米国のロスアラモス研究所にポスドクで赴任しました。酒豪でとても優しい方です。現在は広島文化学園の学長として高等教育経営に専念されています。岡先生の主体的学びに関する考えをお聞きしました。先生の科学の授業で質量保存の法則を学ぶとき、飯を食うと熱が出るのは何故。C+O2=CO2 こうした根本的なことをまず理解することからアインシュタインの相対性原理へ繋げて批判的な思考を学ぶと。学生には社説を読む習慣をつけて常に批判的に物を見ることをすすめる。大学では試験に役に立たないものを学ぶのが大切であり、長い人生を生き抜くには試験で役に立つ知識は社会では殆ど役に立たないと思います。「前説を覆しなさい」そして定義を覚えるとプロセスを思考する脳を退化させる。どんな大学を出たかではなく、どんな成長をしてきたかという普通の議論ができるようにしたいですねと言われます。

広島文化学園では、「学習者中心の学び」を古くから実施しています。「Knowing in action/ Knowing in doing/ Learning to Learning」私たちはアクティブ•ラーニングはずっと前からやっていて当たり前と思っていますと。「究理」「実践」「対話」「学習者中心の学び」これが大学の基本的な軸になっています。とても素晴らしいと思いました。

 

研究員 花岡隆一

このエントリーをはてなブックマークに追加

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA