主体的学び研究所

新島襄、私立大学の創立に命をかけた男!

新島襄、私立大学の創立に命をかけた男!

東京に唯ひとつの帝国大学という状況の中で、新島襄が描いた「リベラリズム」「地方」「個性」を重視した私立大学の創立の活動に感激する。西欧と日本の文化の差は教育にある。仏蘭西は鎌倉幕府のころにパリに大学があり、英国は北条のときにオックスフォード大学があり、ドイツは足利のことより大学が作られ既に三十を越える。米国は、大阪落城の六年後に移住した人々が十五年後にはハーバード大学をつくった。日本は徳川三百年の間に新発明はあったであろうか。西洋から技術、知恵、文化、法律、行政など形だけを輸入してまねしていても、日本には何も根付かない。徳育教育がないことで、日本人としての自立ができない。大学は官だけに任せてよいものではない。民間の力でリベラルアーツを学ぶ私立大学を何としても創る。新島襄の言う彼我の溝は相変わらず存在しているように思える。(花岡)

読書感想 「新島襄教育宗教論集」(岩波)

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