主体的学び研究所

大学の約束~トップメッセージフォーラム2016 より

大学の約束~トップメッセージフォーラム2016 より

日経ホールのセミナーで企業と教育のトップが大学教育について、ダイバーシティ、グローバル人材育成、リベラル・アーツ教育などのテーマを語った。

日本の大学がこのままでは世界に置いていかれるという危機感があります。大学人は社会への変化も意識した教育改革について様々に模索しているが、どうも一向に変わらないのは企業(社会)の方ではないかと感じた。

特に、リべラルアーツ軽視の教育は社会をそのまま反映しているはず。土屋恵一郎学長はりべラルアーツとは自分の文化を一旦離脱して、他者の考えや文化を理解して後に、改めて世界市民の目線で協同活動ができることであり、今の日本人が一番弱いところであると指摘された。グローバル人材とはまさにリベラル・アーツを底流にもっているということである。その流れにある「国際教養学部」新設の発表には会場も驚いた。

田中優子総長の言われた、学生には自分の言葉を探し続けて欲しいという言葉も翻ってみるとリベラル・アーツの精神であると思う。

九州大学が「共創学部」の新設の発表をしたが、現在の学問体系、学会では解決できない問題が自然および社会現象にあるため、従来の枠にとらわれない未来の開拓者を目指す教育をするプラットフォームを構築したいということには賛同したい。

 

主体的学び研究所
花岡隆一

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