主体的学び研究所

アクティブラーニングの脳的プロセス

アクティブラーニングの脳的プロセス

アクティブラーニングの脳的プロセスについて考える。学びが主体的に学習者に受け入れられ、内的葛藤を経て、新たな価値創出へ繋がっていくか、また自分の経験や思いにコネクトしていくのかということが、バフチンの「小説の言葉」に記述されていたのでご紹介する。(ミハイル・バフチン「小説の言葉」(平凡社)

他者のことばの伝達と描写、の章からの引用です。
「他者の発話、他者の言葉の伝達とそれについての論議は、人間のことばにおける最も普遍的で本質的なテーマの一つである。他者の言葉の理解と解釈の仕方が我々に対して持つ重要性(生活解釈学)である。それを習得しつつ伝達する二つの基本的な学習方法ー<その言葉通りに>と<自分の言葉で>ーがある。後者は、他者の言葉を二声的に語ることである。内的説得力のある言葉は、それが肯定的に摂取される過程において、<自己の言葉>と緊密に絡みあう。」

ここに開かれた自分と他者とのコネクトが生じます。

さらに引用します。「権威的な言葉(宗教、政治、道徳上の言葉、父親や大人や教師の言葉)は意識にとっては内的説得力を失っている」

権威的な言葉は不活性となり、自分にコネクトしていかないのです。そこに教師の難しさがあります。

 

主体的学び研究所
花岡隆一

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