主体的学び研究所

宇沢弘文先生を偲んで

宇沢弘文先生を偲んで

宇沢弘文先生が逝去された。ワルラス、ヒックスから多部門理論までを学んだ。シカゴ大学、スタンフォード大学でも一貫してリベラルでユマニズムを徹した先生は、成田問題、水俣問題など社会的な活動に入られて、所謂近代経済学の考え方を変えた。

宇沢先生は日本の高等教育に関しても厳しい提言をしている。日本の大学には真の意味の自由が存在しない。次代を担う人間が育つ環境ができていない。その理由は、ひとつが非人間的•非文化的な入試制度であり、このため大学の形骸化は進んでいる。もう一つは教授人事の自律性の欠除であると。今日でも態勢は変わっていない。文科省も大学も苦しんでいる。

研究員 花岡隆一

このエントリーをはてなブックマークに追加

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA