主体的学び研究所

03月

教育分野におけるクアルコムの活動

サンディエゴのクアルコム本社を訪ねる。サンディエゴは40年ぶりである。天候は少し不順であったが、クアルコム本社と研究所を訪問できたのはとてもラッキーであった。

教育分野で活動しているチームと面談する。現在Wireless Reachのプログラムを45件、27万人を対象に進めている。主には12Kであるが大学もある。その中でKentacky大学との共同プロジェクトとして「STEM Mobile Learning」というキャンパス空間を超えた学生同士の学び合いや教師との学びの仕組みづくりが面白い。Corey E.Bakerという教師が中心になっている。広義のSupplemental Instructionとも言える。

「Thinkabit Lab」は、サンディエゴで1万4千人、その他全米地域で2万2千人が参加してNext Generation of STEM innovatoryというプログラムである。これはSTEM Gapsを埋めていくねらいがある。
さらに「FIRST」というプロジェクトもある。18万人(25カ国)が参加している。Segwayを開発したDean L Kamenがはじめた。2010年にはRobotics RB3 Platformをつくり、Qualcomm Foundationも作った。
このように世界規模での教育実験をしており、GoogleやAppleとは違う教育分野でのクアルコムの取り組みには今後も注目していきたい。
研究員
花岡隆一