主体的学び研究所

03月

アクティブラーニングはこれでいいのか

アクティブラーニング(AL)はこれでいいのかという揺さぶり
この揺さぶりが「この授業はこのままでいいのか」「学生は何を学べただろうか」と問いを投げかけてくる。
例えば「いつもよりは意欲的」「寝なかった」というALに対する戸惑いとも思える声。その気づきは振り返りに重要な点。やりようは他にもあるし、先生にとっても学生にとっても進化(深化)過程の段階だからかもしれない。決してそこで”終り”にしないで欲しい。
その授業を通して学びが促進されたかの判断や評価の時期や観点が適切だったと言えるだろうか。学生の変化がなかったならば、真にアクティブな状態になる仕掛けや工夫はあったのだろうか。今までもうまくいっていた授業では、何があったのだろうか。そもそもその1時間の授業(目標)にはどんな方法が適していたのだろうか。
問いは続くはず。先生方も、学生の学びも両方とも続く。質の高い学びと授業が螺旋状に登り高まるよう、支援を続けたい。
研究員 大村昌代

雑誌『主体的学び』4号 近日刊行

★特集<アクティブラーニングはこれでいいのか>
アクティブラーニングで何をどのように学び、何ができるようになるのか。
そもそも何のためにアクティブラーニングをするのか。
その授業は協働的な学び、能動的学び、体験学習が適しているのか。広く議論する場としたい。
<特集論考>
「看図アプローチが導く主体的学び」鹿内信善(福岡女学院大学教授)
「協働学習との今日的付き合い方」船守美穂(東京大学特任准教授)
「ジョン・ズビザレタ教授とアクティブラーニングについて語る」土持ゲーリー法一(帝京大学教授)
他、事例研究、海外研究、翻訳論文等を掲載。

研究員 大村昌代